clubhouseはマーケティングに使える?企業にとってのclubhouse
2021年に入って急激に使われ出したサービスの一つと言えば「clubhouse」ではないでしょうか。
このアメリカ初のアプリケーションは、1月に日本に入ってきたとたんに、社会現象と呼んで良いほどの人気となりました。
このSNSは個人で使うことができるほか、企業のマーケティングとしても使えそうです。
そこで今回はclubhouseの特徴から、具体的な活用事例を見る中で、マーケティングにどのように活かすのかについてご提案していきたいと思います。
1:clubhouseの概要
まずはclubhouseをおさらいしてみましょう。
1-1:clubhouseとは音声SNS
clubhouseを一言で表すと、『招待制の音声配信SNS』という呼び方になると思います。
他の多くのSNSと同じく不特定多数の人とフォローを通じてつながることができます。
そして、つながりがある人同士でラジオのように自由に会話を楽しんだり、roomと呼ばれる音声チャットグループも作ったりすることができます。
興味ある人はそのroomでの会話を聴いたり、さらには会話に飛び入り参加をしたりすることもできるのが特徴です。
1-2:日本に入ってきてから爆発的な人気に
この音声SNSが、日本に入ってきたのは2021年1月のことです。
そこから爆発的にユーザーを増やしています。
様々な理由があるでしょうが、主なものとしては
・耳だけを使うので、他の作業をしながらの「ながら聞き」ができる
・リモートワークなどで人との交流を増やしたいと思っていた層にアプローチできた
・遅延が少なく、大勢でも話しやすいこと
などが挙げられます。
忙しいビジネスマンや富裕層などは、何かの作業をしながら情報を収集すると言われており、clubhouseはその人達によく受け入れているとも言われています。
1-3:clubhouseの主なメリット
そんな人気SNSのclubhouseですが、使うことのメリットは以下のようなことが考えられます。
・有名人の配信や対話を聞ける
・その人たちと比較的気軽につながることができる
・知的好奇心が強いなど、情報に敏感な層にアプローチできる
更に原則として一人で1つのアカウントなので、使い方も綺麗なことが多いです。
企業としてマーケティングで使うものとしてはとても面白いSNSなのではないでしょうか。
2:企業が利用している事例
そんな企業で使うことも効果的なclubhouseですが、既に利用している会社もあります。
企業のいわゆる‘’中の人”として、同業他社やエンドユーザーと話し合ったり、業界トークを繰り広げたりするようなroomもたくさんあります。
今回は2社の例を見てみましょう。
2-1:株式会社ビビットガーデン
こちらの会社は「食べチョク」というサービスを展開する企業です。
食べチョクとは、農産業の生産者から直接野菜などを購入することができるプラットフォームのことです。
ビビットガーデンでは社長の秋元氏自らclubhouseに出演して、全国の様々な生産者と交流しています。
農業関係の交流会と言うと少し敷居が高い印象ですが、clubhouseならroomがあるから少し聞いてみようと言う様にハードルが低く一般の人も生産者自身も参加できます。
また社長はじめ、社内の方の人柄を理解してもらえるので、信用につながっているようですね。
2-2:株式会社LayerX
ブロックチェーン関連のスタートアップ企業であるLayerXではclubhouseを使った採用イベントを実施しました。
リスナーである志望者からすると、社内のメンバーで話している様子を聴いて会社の雰囲気が分かるという安心感がありますね。
3:事例を踏まえてどんな使い方ができるか?
clubhouseを使った2社の事例を見てきました。
その事例を踏まえて今回は3つの使い方を提案していきます。
3-1:会議をみせることで信用をアップする
経営会議や制作会議の過程をclubhouse内で流すことで、ブランドに対する愛着がファンに生まれそうですね。
またSNSで話題にもなります。情報の一部を公開することでファンを生むきっかけになるでしょう。
3-2:音声による新商品発表
音声形式のウェブ上のセミナー、いわゆるウェビナーでの新商品発表もできそうです。
clubhouseを聴いているリテラシーが高い層にそれらの形式は受け入れられやすそうですね。
3-3:ビジネス交流会で潜在顧客にアプローチする
Clubhouseはビジネスの交流場としても活用できます。
そんな中で企業の購買層となる人たちに接することもできるかもしれません。
4:おわりに
今回は話題のSNSであるclubhouseについて、企業で活用するための方法を紹介してきました。
まだまだ使い方の選択肢は増えていきそうですね。