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ドリフトは日本発祥?世界に広まっていくまで

ドリフトは日本発祥?世界に広まっていくまで

ドリフトは日本発祥?世界に広まっていくまで

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ドリフトと言うと山道で暴走しているというイメージがあると思います。
しかし、現在はサーキットで行われるモータースポーツとして世界中でドリフトレースが開催されています。

どのようにして山道での暴走がモータースポーツに生まれ変わったのか、変遷を辿ってみましょう。

●1970~1980年代に「ドリフト族」誕生

1970年代から、「ドリフト族」と呼ばれる暴走行為を繰り返す集団が多数生まれます。

ドリフト走行は峠や首都高などを少しでも速く走ることを目的にしていました。
その中でも、ドリフトをするために走る人たちがドリフト族と呼ばれるようになりました。

しかし、ドリフトは騒音や事故といったトラブルが尽きず、検問を敷いて取り締まるなど規制されました。
さらに各地で路面に加工をしドリフトしにくい道に変えて、ドリフト族を追い出そうとしたのです。

●1990年代にはストリートからサーキットへ
さまざまな工夫でストリートでのドリフトが難しくなり、サーキットでドリフトをする人たちが現れました。

サーキットの方が事故や騒音のトラブルが少なく、プロドライバーからレッスンを受ける機会もできるなどメリットも多いです。
楽しむためや仲間内でうまくドリフトできるかを競うためにドリフトをする人が増え始めました。

2000年には日光サーキットでドリフト競技会(全日本プロドリフト選手権)を開催し、年間5戦のシリーズが行われました。

この競技会は、のちに「D1シリーズ」として行われ、優勝者には賞金も出てプロスポーツとしてのドリフトが誕生します。

ルールや規則は、開催していく中で見直しが行われ、スポーツとしても成熟、観客もどんどんと増えました。
結果として、富士スピードウェイなどの有名なサーキットや、東京や大阪など大きな都市の空き地を活用してコースを設置しレースが開催されるようになりました。

◾︎2000~2010年代に発展し続けたD1グランプリ
ドリフトの大会に多くのパーツメーカーやタイヤメーカーが注目し始め、企業が関わるようになると、大会の規模はさらに大きくなります。

この頃から世界各国でD1シリーズに似た競技会が開催されるようになり、日本はドリフト発祥の地としてルールや運営の見本となりました。

2013年、ドリフト競技は日本自動車連盟(JAF)によって国内の公式競技として認められました。
JAFに加わり、安全基準やルール、運営方法がさらに確立され、より健全なスポーツとして発展の道を進みます。

当時40カ国でドリフトの競技会は行われていましたが、各国の自動車連盟で日本が最初に公式競技と認めました。

◾︎2015年に国際自動車連盟が注目
2009年、国際自動車連盟(FIA)の会長に就任したジャン・トッドはモータースポーツの発展について、より多くの人に興味を持ってもらうにはどうしたら良いのかと考えていました。

FIAはF1を始め、WEC(世界耐久選手権)やWRC(世界ラリー選手権)など多くの世界レースを主催しています。
しかし、舞台はヨーロッパとアメリカが中心で、アジアや発展諸国ではあまり注目されていません。

2015年、FIAは世界40か国ですでに業績のあるドリフトに注目し、発祥の地である日本のD1シリーズに話を聞きたいと伝えてきたのです。

FIAは世界中でドリフトレースを開催するには、世界標準のルールづくりが必要と考え、各国の自動車連盟で年4回の会議を行うことにしました。

特に安全基準には大きな比重が置かれ、ドライバーや観客、コーススタッフを守るためにはどうしたら良いのか話し合いが行われました。

2017年の11月には、お台場で「FIAインターコンチネンタル・ドリフティングカップ(FIA-IDC)」という世界大会が行われました。

14カ国から24名のドライバーがエントリーし、見事、日本の川畑真人が優勝しました。
2018年11月にはお台場で第2回が開催され、ロシアのチャフチャンが優勝。

FIAは今後の定期的な開催を考えており、2019年は11月に筑波サーキットで開催が決定しています。

●ドリフトレースを楽しむための基本ルール

ドリフトレースはフィギュアスケートのように、美しさなどをポイントに置き換えて競います。

● 2台で走り、よりポイントの高い方が勝ち
● 先攻(先頭車)・追走(後ろを走る車)を事前に決めておき、同じ2台が先攻・追走を入れ替えて2回走る
● 審査ポイントは次の3つ
○ 事前に審査員によって決められた理想走行ラインに近い走り方をした方が高ポイント
○ 最大ドリフト角度
○ スタイル(より個性を出した走行ができた方が勝ち)

●まとめ

峠を暴走する行為だったドリフトが今では世界中で行われるモータースポーツとなっています。

大きなサーキットがなくても、広い空き地で開催できるなど、観客の身近で行えるのもメリットです。

しかし、ルール面を世界で統一するのにしばらく時間が必要でしょう。
今後もFIAを中心に世界各国で話合うことで、より発展が期待できるモータースポーツと言えます。

TintRoomのプロドリフトドライバー(Fomula Drift JAPAN)
■飯塚一哉

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ドリフトドライバー
■小林竜二

ryuji-kobayashi-1

などなど

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