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演劇と認知症ケアについて……演劇情動療法とは

演劇と認知症ケアについて……演劇情動療法とは

演劇と認知症ケアについて……演劇情動療法とは

私たち日本人にとって身近な問題である少子高齢化問題。高齢者が増えると「社会保障費が増える」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。その社会保障費の中でも高齢者の認知症に関する医療保険料の増大は特に顕著です。

認知症については、厚生労働省が平成26年に発表した「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」によると、2025年には認知症の人口は全人口の約20%に達すると言われており、大きな社会問題になりつつあります。

このような状況で演劇による認知症予防対策が注目を集めています。演劇の臨場感や感情表現が人の心を動かし、認知症ケアに役立つと言われています。

本稿では、一見関係のなさそうな、演劇と認知症ケアの関係について考察します。

1:認知症の基本的な症状

認知症が私たちにとって身近な問題であることは確認しましたが、認知症の基本的な症状について見ていきましょう。

1. もの忘れ
2. 理解力・判断力の低下
3. 感情の起伏が激しくなる

上記の症状について1つずつ見ていきましょう。

1-1:認知症の症状1:もの忘れ

認知症の症状として広く認知されているのは「もの忘れ」の症状です。主な症状を挙げると以下の通りです。


● 同じ話を何度も繰り返す
● 約束や予定をすっぽかす
● 普段使うスマホや鍵を忘れる
● 前日に買ったものをまた買ってくる
● 料理の味付けが変わる(味付けを忘れてしまうことから)

こうして主な「もの忘れ」の症状を列挙してみると、単純なもの忘れや記憶違いではなく、普段の習慣(料理の味を忘れる、鍵を忘れる)についても忘れてしまうケースがあるようです。

1-2:認知症の症状2:理解力・判断力の低下

「もの忘れ」の症状にも似通った部分もありますが、「理解力・判断力の低下」も基本的な認知症の症状です。主な症状を挙げると以下の通りです。


● 計算処理が難しくなる
● 周囲の人間の会話についていけない
● 赤信号でも横断歩道を渡ってしまう

こうして見てみると、正常な判断能力が乏しく、判断に時間がかかってしまうことが多いようです。また、理解能力が遅いので、会話やとっさの判断が難しくなるようです。

1-3:認知症の症状3:感情の起伏が激しくなる

次に認知症の症状として挙げられるのは「感情の起伏が激しくなる」ことです。今まで楽しみにしていた趣味の茶道教室や地域の集まりなどにも気乗りしなくなり、何に対してもやる気がなくなってしまいます。
また、人との交流が減ることで精神的にもイライラが募るようになり、些細な事で人に当たってしまうこともあるようです。

2:演劇の醍醐味と人にもたらす影響

そもそも演劇の醍醐味とは何か、また演劇が人にもたらす影響をここではお伝えします。

2-1:演劇には臨場感がある
演劇を楽しむ理由として、臨場感があります。演劇で繰り広げられるストーリーに観客も感情移入し、あたかも自分がその物語を体験しているような感覚に陥ります。
そこに孤独感はなく、コミュニティの中で感情の動きを感じている、といえましょう。また会場での、音や振動、そして空気感が人に及ぼす影響は大きいはずです。

2-2:演劇で認知症役を演じ認知症を受け入れる
あえて認知症の役を演じてみることで、自分におかれている状況を再認識する効果があるそうです。認知症役のセリフや振る舞いを演じることで、客観的に自分の行動を分析し認知症の予防にもつながります。

3:認知症予防に役立つ演劇の情動療法とは

近年注目されている認知症ケアの一種に「演劇情動療法」というものがあります。人間には認知機能と情動機能の2つの機能が備わっており、介護と関係なさそうな演劇が実は情動機能を促進する効果があると言われています。

3-1:認知機能とは

認知機能とは、記憶・言語・計算・思考・理解能力などを司る機能で、日常生活や社会活動全般において広く活用しています。この機能が失われることによって仕事などの社会活動が阻害されるだけでなく、日常生活にも支障をきたしてしまいます。
演劇の臨場感は五感を刺激しますので、認知機能の維持にも役立ちます。

3-2:情動機能とは

情動機能とは、精神や感情を司る機能です。他人の感情に共感し、精神をコントロールすることができます。
この機能が失われることによって情緒不安定になり、他人にイライラを感じるようになってしまいます。
他人との関わりを良好に保つためにも、情動機能を維持することは重要なのです。
演劇により認知症を受け入れる経験をしていれば、情動機能の維持にもつながり精神的な安定を得ることができるでしょう。

4:まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は認知症ケアと演劇、演劇情動療法について解説しました。これから認知症ケアのスタンダードになる可能性のある演劇情動療法ですが、その基本は「感情を高ぶらせる、興奮させるような体験を提供すること」であるとも言えます。

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