ヘナタトゥーのデザインってどんなの?
最近日本でもちょっとしたブームになっているヘナタトゥー。
その手軽さから、エスニックなファッションを好む若者に人気です。
聞いたことや見たことのある人は多いかもしれませんが、どのように描かれているのか知っている人は少ないかもしれません。
本日はちょっと奇抜なファッションを楽しめる、ヘナタトゥーをご紹介したいと思います。
1:ヘナタトゥーって何?
「そもそもヘナタトゥーって何?」という方々のために、ヘナタトゥーについてざっくりと解説します。
1-1:ヘナタトゥーとタトゥーの違い
これはズバリ『タトゥーは彫っているのに対し、ヘナタトゥーは塗っているだけ』です。
タトゥーは一生消えないですが、ヘナタトゥーは2週間~1ヵ月程度で消えます。
その手軽さが人気の1つでしょう。
ヘナタトゥーの歴史は古く、インドで3000~4000年前から親しまれています。
エジプトではクレオパトラが爪を染めてオシャレを楽しんでいた……なんて話もあります。
特にインドでは人気が高く、魔除けや幸せを呼び寄せる効果があるとされ、結婚式やお祭りで好まれています。
あのエスニックな雰囲気、確かにインドのイメージですよね。
1-2:ボディーペイントとの違いは?
タトゥーのように彫らないなら、ヘナタトゥーはただのボディーペイントなのか?
それもちょっと違います。
ボディーペイントは油性や水性の塗料を使いますが、ヘナタトゥーは『ヘナ』という植物から生成された特殊な塗料のみを使用しています。
だからヘナタトゥーと呼ばれるんですね。
それにヘナは、洗うとすぐ消えてします塗料と違って、一度染めてしまうと2週間程度消えないのが大きな特徴です。
1-3:ヘナとは?
『ヘナ』とは、ソハギ科に属する樹木の名称で、日本では『指甲花(シコウカ)』や『ツマクレナイノキ』と呼ばれています。
そのヘナの葉を粉末にして乾燥させた後、水を入れて溶いたものを染料として使います。
つまり『草木染め』と同じです。草木染めと言えば、日本古来からある『紅花染め』が有名ですね。
1-4:ヘナで染まるメカニズム
ヘナの葉には赤色酵素色素が含まれていて、それがタンパク質に絡みつくと赤く発色する性質があるので、一定時間肌に触れていると、肌のタンパク成分とヘナの酵素色素が絡み合い発色します。
肌だけではなく、髪染めにも使用されます。
天然成分なので髪にやさしいだけでなく、高いトリートメント効果があると言われており、愛好家に喜ばれています。
1-5:どんなデザイン?
インドで発展した文化ですので、ヒンドゥー教で好まれるデザインが多いです。
富の象徴である『クジャク』、幸福を意味する『蓮の花』、太陽や、曼荼羅(マンダラ)と言われる模様も人気です。
最近では洋風や和風のデザインを描いてくれるお店もあるようです。
2:ヘナタトゥーの良い点と悪い点
そんなインド発祥のヘナタトゥー。
これから試してみたい方々のために、良い点と悪い点(注意すべき点)についてまとめました。
2-1:良い点
ここでは、ヘナタトゥーの良い点をお伝えします。
・肌を傷つけず、2週間程度で消える
タトゥーと違って彫りませんから、肌を傷つけることはありません。
また、色は2週間程度で消えますので、様々なデザインを試すことができますね。
ちなみに、色を入れてから3~4日くらいが最も美しく発色します。
・美肌効果がある
肌のタンパク質を染める時、同時に補修する効果も発揮するので、髪に使う時と同じで美肌効果もあるようです。
2-2:悪い点
ここでは、ヘナタトゥーの悪い点をお伝えします。
2-2-1:染めムラができる場合がある
ヘナの酵素色素が肌のタンパク質を染めるのですが、特に染まりやすいのが『角質』です。
そのため、角質が多い部分ほど染まりやすくなります。手・腕・足・顔などは染まりやすく、首元や二の腕は染まりにくいです。
硬い部分は染まりやすい感じですね。
このあたりを理解していないと、同じタイミングで染めてもムラになってしまいます。
2-2-2:色の種類がない
基本的には『赤茶色』の一色です。
色のレパートリーがたくさんあるお店もみかけますが、科学的な塗料を混ぜているお店もありますので、利用する際は、どのようなヘナを使用しているか調べてから利用する事をお勧めします。
店によっては、ヘナの葉以外に茎の部分も使用して量を増やしているかもしれません。
3:まとめ
今回はヘナタトゥーをご紹介しました。気軽に試すことができて、ファッションの観点からは、かなりのインパクトがあります。
一度色を入れてしまうと2週間は洗おうが擦ろうが消えないので注意は必要ですが、お店とタイミングをしっかり考えれば、かなり楽しめるでしょう。
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