参加型体験学習の意義とは?現代でこそ活きる価値
参加型体験学習、別名ワークショップという名前は、公民館やネットでのイベントなどで聞かれたことはあるかもしれません。
名前はなんとなく知っているけど、実際どんな内容なのか詳しいことは分からないのではないでしょうか。
今回はこちらの参加型体験学習(ワークショップ)について意義や参加することで得られるものについてお伝えしていきます。
1:参加型体験学習(ワークショップ)とは
ワークショップは、もともとの意味としては「工房」や「作業場」を指すものです。
色々な立場の人々が集まり、自由に意見を出し合って、意見や提案をまとめていく場のことです。
バックボーンが異なる人たちが集まるので、お互いに敬意や礼儀を持つことは大前提にあります。
参加型体験学習(ワークショップ)に参加する時は次のことに配慮して参加することが大切だとされています。
・相手の意見を最後まで聞くこと
・相手の意見を否定しないこと
・考えていることを自由な発想で発言すること
自分の意見が誰かに否定される状況では、満足な発言はやりにくいですよね。
お互いのことを思いやり、素敵な場を作れるようにしましょう。
2:参加型体験学習(ワークショップ)とセミナーの違い
ワークショップがよく混同されるのがセミナーです。
セミナーは、主催者側が設定した特定のテーマに対して、 それに興味を持った参加者が集まり行う講習会のことです。
講師の知識やノウハウを伝えることを目的に開催する授業のようなスタイルです。
セミナーでは、質疑応答の時間はあるものの、講師が一方的に話すスタイルで実施するのが大きな特徴です。
それに対して参加型体験学習(ワークショップ)は参加者の主体性を重視している点で異なります。
体験型の講座や、グループでディスカッションなどをしながら学ぶ場所などを意味しています。
ワークショップは、課題を解決する、体験を通して学んでいくという特徴があります。
セミナーの場合、特性上参加者が受動的になりがちですが、ワークショップの場合は参加者に能動的な姿勢が求められます。
参加者側にも主体性が生まれるので、参加した意義を感じやすいと思われます。
また、参加者同士が議論する場面が多いというのも、ワークショップの特徴の一つです。
そのため前述のような相手を大切にする姿勢が前提として求められています。
3:参加型体験学習(ワークショップ)の意義
ここからは具体的な参加型体験学習(ワークショップ)の意義やそこから得られるものをお話ししていきます。
3-1:積極的な人たちと交流することができる
普段の忙しい仕事や生活の間に、時間を割いてワークショップに参加しようとする方は前向きに動いている人が多いでしょう。
そんな人たちと交流することが出来るのが、ワークショップの参加の大きな意義の一つだと思われます。
先程もお伝えしたようにワークショップでは年代などが異なる色々な人の意見を聞くチャンスがあります。
周りの方の意見で自分のことを振り返る機会にもなるでしょう。また自分の話をアウトプットすることで考え方を再確認したり、ブラッシュアップしたりといった経験ができるかもしれません。
元々は集合型でやっていた参加型体験学習(ワークショップ)ですが、コロナ禍でオンライン開催をしているところも多いです。
中には顔出しをしなくても大丈夫なように配慮しているワークショップもあり、参加のハードルは以前より低くなっていると言えるでしょう。
外出自粛などで人との交流が少なくなっている状況です。積極的な人たちと縁を繋いではいかがでしょうか。
3-2:深い学びを得ることができる
経験をお持ちの方もいるかもしれませんが、受け身の学習姿勢では、何となく「理解したつもり」になることが多いですよね。
参加型体験学習(ワークショップ)での学びは、互いに討論をする意見を出し合うなど、体験を通じて感じたり考えを深めたりするので理解に実感が伴います。
単に知識として「知っている」だけではなく、「体験してしっかりと理解している」という状態になることができます。
3-3:色んな価値観に触れることができる
セミナーなど講師が一方的に話す場合、基本的には講師が用意した順番に沿って学んでいきます。
一つの物事を最初から最後まで一貫して学ぶことができるメリットはあるものの、異なる見方をする機会はあまりありません。
参加型体験学習(ワークショップ)では、グループ内での討論などを通じて周りの様々な価値観に触れることができます。
一つのテーマについて多角的な視点で学ぶことができます。
4:おわりに
今回は参加型体験学習(ワークショップ)について意義やメリットなどをお伝えしてきました。
オンラインでの開催も一般的になってきましたので、以前より参加しやすくなっているようです。
ぜひこの機会に参加して様々な価値観に触れてみてはいかがでしょうか。