地域活性化とWebサービスのコラボ事例を紹介
SNSやクラウドソーシングなど、たくさんのwebサービスが世に出ています。
企業や個人でもこれらのサービスをうまく利用しながら売り上げをあげたり、知名度をアップさせている例はたくさんあります。
発信する中にはそれらの民間の方々だけではなく、最近では行政や地方自治体などの公の機関も入ってきています。
今回はそれら地方活性化を担う組織や団体と、webサービスがコラボをして良い結果を手に入れている例を紹介していきます。
新型コロナウイルスの蔓延で外出しにくくなっている世の中だからこそ、場所や時間を問わないwebサービスに活路を見出される方も多いのではないでしょうか?
今回の記事が地方活性化の一つのきっかけになれば幸いです。
1:地域活性化とwebサービスの事例
今回は地域活性化とwebサービスのコラボとして3つの事例を見ていきます。
1-1:FAAVO
FAAVOは地域や地方に特化したクラウドファンディングのプラットフォームのことです。
全国各地の都道府県それぞれの地域のプロジェクトを専門に扱っていて、地域ごとに運営しています。
FAAVOの特徴は徹底的に地域支援に特化しているという点です。
例えば農業系のジャンルだとしても、鳥取県産のフルーツといった具合に必ず地域の支援に繋がるようなプロジェクトとなっています。
また、FAAVOは各都道府県に支部を置いており、そこにはエリアオーナーという独自の制度を設けています。
プロジェクトの立案者も相談を行いやすくなっています。
例えばメガネの生産地として有名な福井県の鯖江市の事例を取り上げてみます。
鯖江で作られた新商品のサイト立ち上げ運営費用を集めるというプロジェクトです。
商品の宣伝費用を集めるという内容でした。
こちらは目標金額が350万円だったことに対して、370万円の資金を集め成功しました。
1-2:TRIP
TRIPは観光商品や各地で出来る体験などを提供したい方と、他にはないユニークな旅の体験がしたい旅行者をつなげる観光商品の売買プラットフォームのことです。
大手旅行代理店では取り扱わないような小規模な観光商品や、地元の方しか知らないような珍しい観光体験を利用者は見つけることができます。
紹介されている観光体験を眺めてみると、北海道ふらのでの乗馬体験や、沖縄でのパラグライダーツアーのように地域の特色を活かした面白い体験をすることができます。
大手では取り扱わないような珍しい体験をすることで、その地域のファンになる人が増えそうなサービスです。
1-3:Instagram
SNSの中でもユーザー数がトップクラスに多いInstagramでも地域活性化の事例はあります。
神奈川県葉山町のフォロワー数は自治体SNSとしては異例のフォロワー数を誇るInstagramのアカウントです。
3万5000人超というフォロワー数は、自治体の公式アカウントとしてはかなりの多さです。
葉山町が公式アカウントを開設したのは2015年6月。町の人口が約3.3万人なのでそれを上回るフォロワー数という異例の多さです。
また「#葉山歩き」というハッシュタグを作り、一般ユーザーにも葉山町の魅力が伝わる写真の投稿を促しています。
葉山町のInstagramの特徴は前述の通り写真の美しさです。三浦半島からの太平洋の景色や、街の風景、食事の写真など見ていて心が晴れるものがとても多いです。
こちらのアカウントでは、ネットとリアルを融合させることにもこだわっています。
画像の綺麗さでフォロワーを獲得、オフ会などのリアルな交流の場を設けることでファンのエンゲージメントをさらに強化しています。
フォロワー獲得からリアルなファンにしていく流れを作ることで地域活性化をより進めていることが特徴としてあげられるでしょう。
2:コラボ事例の共通点
今回は3つのwebサービスを利用した地域活性化について事例を見てきました。
FAAVO、TRIP、Instagramでの葉山町とそれぞれに共通しているものとして「地域の独自性を打ち出している」「各地域の住人の方との交流が期待できる」という2つのことがあげられるのではないでしょうか?
webサービスはあくまで宣伝ツールであり、そこを各地域のことを知ってもらうというきっかけにすることが地域活性化への道なのかもしれません。
3:まとめ
今回は地域活性化とwebサービスのコラボ事例を紹介しました。
現在は旅行などすることが難しい状況です。
その分、今回のようなwebサービスを通して応援した地域や、写真などで見て行きたいなと思っている地域を増やしてもらうきっかけ作りを沢山されてはいかがでしょうか?
状況が落ち着いたら「あの場所に足を運んでみよう」と思われることが、今後のご縁がつながるきっかけになるかもしれません。