サウンドクリエーターとは? 作曲家との違い
「サウンドクリエーター」という職業を聞いたことはあるでしょうか?
直訳すると「音の創造者」という意味になりますが、その名の通りサウンドクリエイターは効果音やBGMなどの音を生み出す職業になります。
今回こちらの記事では、そんなサウンドクリエイターの仕事内容についてや作曲家との違い、就職に必要な資格などについてを紹介していきます。
●サウンドクリエイターの仕事って?
まず一番はじめにサウンドクリエイターとはどのような仕事なのか、その仕事内容についてを詳しく紹介いたします。
サウンドクリエイターは、映画やドラマのサウンドトラックや、ゲームの効果音、携帯電話の着信音などといった様々なコンテンツで使われる音楽やサウンドエフェクトを作り出す仕事になります。
作曲家と似たような職業ですが、サウンドクリエイターの仕事は映像に合わせたり、使用するシーンを想定したサウンドを作るという場合がほとんどで音楽を作る能力だけでなく、クライアントのコンセプトに沿ったサウンドを考えるというスキルも必要になります。
また、サウンドクリエイターは必要となる音源を採集したり、音をデータ化してプログラミングするなど技術的な作業も行うのが特徴です。
主にサウンドクリエイターは、ゲーム関連の企業や、映像やアニメコンテンツなどの制作会社などに就職をして働いています。
このような企業で働いている場合は、サウンドの作成以外にもクライアントとの打ち合わせや、他のスタップとの外注・進行管理などといった業務も行うことがあります。
また、企業に就職していなくても、実績や人脈、スキルなどがあればフリーランスでも活躍できる職業でもあります。
●サウンドクリエイターの給料
企業に就職した場合のサウンドクリエイターの平均年収は300〜400万円ほどになりますが、個人の実績や経験、勤務形態の違いなどで収入には大きく差が出ます。
ちなみに、新卒採用で就職した場合での初任給は、20万円前後が相場で一般企業と同じくらいの収入となっています。
また、フリーランスで活躍して実績を挙げて年収1000万円以上稼ぐというクリエイターも中には存在します。
●サウンドクリエイターになるためには
サウンドクリエイターになるには特別な資格などは特に必要はありませんが、サウンドクリエイターの仕事をするには作曲に必要な音楽理論などの基礎知識や、作曲やSE作りに必要なDTMソフトのスキルが必須となります。
なので、音楽系の専門学校や音大などで専門的な知識と技術を学んで就職するというのが一般的な就職の流れになっています。
特に専門学校では、DTMソフトの使い方やスキル、音楽理論や基礎知識を初歩から学ぶことが出来るのでサウンドクリエイター志望の方は入学を検討してみてはいかがでしょうか。
また、学校に通っていなくても独学で作曲を勉強してDTMソフトのスキルを身につけてサウンドクリエイターになるということも不可能ではありません。
公募されているコンテストに応募したり、企業にデモテープを送ったりして仕事に声をかけてもらったというケースもあります。
サウンドクリエイターの求人は資格や学歴よりも経験や実績などがが重視される傾向にあるので、就職のためには専門知識の勉強と実際のサウンド作りの技術を磨くことが大切になります。
●サウンドクリエイターに有利な資格
先ほどサウンドクリエイターになるためには特別な資格は不要といいましたが、もちろんサウンドクリエイターになるために有利な資格もたくさんあります。
特におすすめなのは、
「サウンドレコーディング技能試験」
「Pro Tools技術認定」
「映像音響処理技術者検定」
の3つの資格です。
サウンドレコーディング技能試験は、レコーディングエンジニアの技術認定試験です。
音響理論、著作権や録音についての流れ、レコーディング技術の知識などの問題が出題され、試験の成績結果に応じてA〜Eランクの認定書が交付されます。
Pro Tools技術認定では、多くのサウンドクリエイターが使用しているアビッドテクノロジー社のDTMソフトである「Pro Tools」の技能を判定する試験になります。
Pro Toolsの概要だけでなく、録音及び編集、ミキシングなど音響に関する知識も出題されます。
映像音響処理技術者検定は、映像・音響業界で仕事をするにあたって必要な基本知識の認定試験です。
映像と音響の知識やデジタルメディアについての知識、著作権についての基礎問題が試験内容になります。
この3つをはじめとする音響や資格は就職が有利になるだけではなく、サウンドクリエイターにとって必要な知識も勉強できるので取得しておいて損はありませんのでサウンドクリエイターを目指したいという方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
●まとめ
以上、サウンドクリエイターについての紹介でした。
サウンドクリエイターという職業は、技術や知識だけでなくセンスと感性も必要となるクリエイティブな仕事です。クリエイター同士の競争も激しい世界なので、サウンドクリエイターになるためには相応の覚悟と努力が必要となります。
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