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カメラマン、プロとアマの境目…技術の差はどこにあるのか

カメラマン、プロとアマの境目…技術の差はどこにあるのか

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カメラマン、プロとアマの境目…技術の差はどこにあるのか?

インスタグラムは、昨今の写真ブームに多大なる影響を及ぼしました。
ラテアートや空、動物の写真は時代を問わず人気でしたが、最近では写真の加工も流行り始め、レトロな雰囲気の写真を撮る方も増えました。

例えば、ヴァイオリンの素人は音すらまともに鳴らせませんし、練習を積んだものですら、プロの正確さにははるか及びません。
しかし、写真は比較的素人でもある程度サマになる媒体です。

アマチュアとプロのカメラマンでは大きな差があります。
一般化や拡大比較はできませんが、アマとプロのカメラマン(写真好きと、写真を生業にしているもの)の違いをご紹介致します。

●プロは、クライアントの望んだ写真を撮る
雑誌の写真撮影や、宣伝用ポスターに必要な風景の撮影など、”カメラマン”といっても、基本的には商業用の活動に従事しているものがほとんどです。
アート作品として写真を撮影しているのはほんの一部ですね。

カメラマンには、クライアントが希望した写真を撮る必要があります。
たとえ自分が気に入らない写真だとしても、相手にとっては好ましい場合もあります。

また、クライアントも自分の要望を正確に言語化できるわけではありませんので、要望自体を聞き出す力も当然カメラマンの能力の一つでしょう。

好きなことを仕事にできた人はそれなりの割合でいますが、好きであっても嫌いな作業のほうが多いはずです(小説家も、原稿の締切とは愛憎関係にあります)。

●撮影枚数が段違い
同じ被写体を、ベストショットにめぐりあうまで何度も撮れるのがプロです。
写真がすきな人であっても、同じアングルで同じ被写体を取り続ける作業は苦痛なはずです。
しかし、風景や人間はいつベストショットの構図が訪れるかわかりません。

また、同じ被写体を違う角度から何度も取り続けるのもプロのカメラマンの特徴です。光と影の割合や、一般的なセオリーから外れるような写真であってもとにかくとります。

たとえプロであっても、現象をコントロールすることはできません。また、偶然を期待することによって、自分の感覚とは違うものがとれたりもします。
そこに期待して、プロはたとえしんどくとも写真をいっぱい撮影します。

●コミュニケーションの活発さ
雑誌の写真撮影であれば、とうぜん写真を撮られる人とコミュニケーションが必要になります。
それ以外にも、打ち合わせや完成報告など、カメラマンというのは、とにかく対話が多い仕事でもあります。

旅行先などに一緒にカメラマンといくと、街行く人々にどんどん声をかけてとっていきます。最近は厳しくなりましたが、たとえば公園で遊んでいる子供の写真をとりたい場合、親御さんや子どもに不審人物でないことをアピールしなければ写真はとれません。

女性の写真にしろ、大半は断られるにしろ笑顔でどんどん声をかけていく必要があります。ナンパに近いですが、無言でとってしまうのは条例違反ですね。

また、声さえかければいいというものでもなく、撮った後に自然な会話をつなげ、笑顔をつくらせたり、のせてポーズをとらせる必要があります。恥ずかしがり屋でもカメラマンにはなれますが、仕事中は割り切りましょう。

●危険に飛び込める
雑誌のポスター作成などを遂行する写真家や、構図などを予め構成してから撮影に挑む写真家は別ですが、写真家と呼ばれる人たちの中には、ギャングのメンバーと生活をともにした り、外国の山奥の田舎で麻薬を栽培している様子をとったりする方たちがいます。

生活を犠牲にしなければできませんし、なによりそこまで勇気を出せる方は少ないのではな いでしょうか?
また、ヤクザやギャングの写真撮影は、まだ彼らとは敵対関係にあるわけではないので(むしろかなり有効的です)、それほど危険ではないのですが、戦場カメラマンとなると一気に死亡確率が上がります。

もちろん、戦場カメラマンとポスターカメラン、アートカメラマンでは方向性が違いますが、

「写真のためにどこまで生活を犠牲にできるか」

という点において、プロとアマには大きな隔たりが有ると言えるでしょう。

●写真をとる目的がある
趣味で写真をとるのは、やはり楽しいからです。なにかのセラピーでも無い限りは、人は写真をとるとき、記憶のしおりや瞬間の切り取りが目的ですよね。

アマチュアの方は、写真をとるときに、その写真の用途を考えません。これは悪いところというよりは良いところであり、純粋に写真をとっているとも考えられます。

ただ、運動会などで写真をとるとき、お父さんは走っている瞬間をとろうと考えると思います。
「アルバム」としてのクオリティを考えた時、走るまでに待っている不安な表情や、出かける前の表情、運動会終わりのくつろいだ様子などを事前に想定はしないでしょう。

●コンセプトがある
写真集というのは、コンセプト・アルバムです。
アンドレアス・グルスキーの写真が3億円で落札されましたが、その写真だけでは何の変哲もない川の写真にしか見えません。

しかし、彼の生涯の写真を見ていけば、構図がほぼ毎回先によって区切られていること、俯瞰であること、現代社会を一瞬で表現していることなどがわかると思います。

●まとめ
写真は、とにかくたくさんとって、あとで選別するものです。構図などはひとまず置いて、いい写真を撮ることを目標にがんばりましょう。

※プロカメラマンはたくさん撮れば良いという無駄な事をしない場合もあります。現場によっては、数枚撮って終了となる場合もあります。アマチュアカメラマンの場合は無駄に『いい絵が撮りたい』とシャッターをきりすぎる節もありますので注意してください。


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