音楽教育のメリットとは…子供への好影響?
子どもに音楽を習わせたいと思っている親御さんは多いのではないでしょうか?
子どもに音楽を習わせることは、芸術面での感性を伸ばすのみならず、最近は他の面でも良い影響を与えることがわかってきました。
この記事では、音楽教育のメリットと子どもへの影響を解説していきます。
【音楽教育とは?】
音楽教育とは、子どもに音楽を聴かせて音楽に触れる生活をさせることです。
乳児であれば音楽を聴かせたり、または母親が歌を歌って聞かせるなどを行い、中には胎児に歌を歌って聴かせる親もいます。
子どもが小学生になる頃には、ピアノやバイオリンなどの楽器を習わせることができます。
<音楽教育で習うことのできる楽器>
乳児であれば母親が歌を歌ってあげたり音楽を聴かせるほかに、リトミックも音楽教育として取り入れられます。
音楽に合わせて手を叩き体を、揺らしていくのがリトミックです。
母親が乳児である子どもの体を動かしてあげます。
子どもが成長し、楽器を演奏できるぐらい体の機能が発達すれば、以下のような楽器を習えます。
・ピアノ
音楽の習い事の中で一番人気があります。
鍵盤を叩いて音を出すことから始めるので、小さい子どもでもチャレンジでき、大人になっても続けられます。
ピアノ教室は多いので、通いやすい教室を選べます。
・バイオリン
バイオリンも人気の音楽の習い事です。
左手で弦を押さえて音を出す楽器であり、正しい音階を覚えることができ、音を再現する能力が身につきます。
・エレクトーン
ピアノよりも鍵盤が軽いので、小さな子どもでも弾きやすいです。
和音を楽しむことや、弦楽器や打楽器などの電子音も表現できます。
・ボイストレーニング
人前で歌うことは、子どもの表現力を豊かにします。
歌うことによって、自信がつくような子どももいます。
ダンスや演技などの表現とも相性が良いので、ボイストレーニング以外の習い事にもスムーズに移行しやすいです。
【音楽教育のメリット】
どのような年齢の子どもでも音楽教育を始めると、いくつかメリットを得られます。
まず1つのメリットというと、集中力が高まることです。
音を聞いて集中するので、集中力を養えます。
その他にもメリットがいくつかあります。
<言語能力が高くなる>
音楽を習うと、楽譜を見て同時に鳴っている音にも注意を向けないとなりません。
自分が演奏する楽器の音、お手本の先生の音、教室にいる他の人の演奏する音などと、色々な音が聞こえてきます。
音楽の音は複雑なので、音楽を習うと耳が良くなります。
そして、様々な音を聞いている間に、微妙な音の差までわかりようになるのです。
小さい頃から音楽を習うと、このために絶対音感が身につきます。
耳が良くなれば、外国語を聞いても言葉ごとのわずかな違いが敏感にわかるので、多言語を覚えやすいです。
<運動能力が高くなる>
子どもの頃に音楽に触れていると、運動能力が高くなることがわかっています。
早い時期に音楽を始める人ほど、短い練習時間で運動が身につくのです。
楽器を演奏するときには、楽譜を見て手を動かし、音を聞くという複雑な作業が必要であり、小さい頃に音楽を始めると、動作と知覚を連携させる能力が身につきます。
右脳と左脳を繋ぐ部分が大きく発達し、脳内連携がスムーズにいくので、運動も習得できるのです。
<EQとHQが高くなる>
子どもの頃から楽器を倣うと、EQとHQが高くなることがわかっています。
EQとは感情の知能のことであり、自分や他人の感情を正しく理解して、自分の感情をコントロールし、他人と良好な関係を築く能力です。
HQとは人間性知能であり、人間の総合的に生きる力の能力を示し、未来がどうなると良いか、今の時代をどう乗り切るか判断を下す能力です。
音楽教育の中でも特にピアノがEQとHQを伸ばすのに役立ちます。
演奏部分を記憶し、細かく手を動かすという複雑な動作は、いくつものことを同時に処理するので、人間の能力を総合的に高められます。
【音楽教育のデメリット】
音楽教育は年齢によって行い方が違います。
指や腕の発達していない乳児に対しては、親が歌を歌ってあげたり、音楽を聴かせたりします。
体がある程度成長してからは、ピアノやエレクトーンなどの楽器を習わせることができます。
指が十分に成長せず発達していない間に、例えばピアノを習わせると、成長を阻害し指を痛める危険があります。
5歳ぐらいまでは音楽を聴かせて音楽教育を行い、小学校に入る6歳から楽器を習わせることが多いようです。
どのような場合にしても、音楽教育ではデメリットも少し存在します。
<教室に通うとお金がかかる>
どの音楽教室に通っても、授業料としてお金がかかります。
どの楽器を習うかで費用は違いますが、月額数千円~1万円程度必要です。
子どもが小学校に行くようになれば、学費や給食費なども必要なので、親にとっては音楽教室の授業料が負担になるかもしれません。
子どもが音楽を習えば、自宅で楽器を弾きたいとピアノやエレクトーンを欲しいというかもしれず、楽器を買うお金も必要となるケースもあります。
<絶対音感によって音が不快に感じることがある>
絶対音感を身につけさせるために、親が子どもを音楽教室に通わせる場合もあります。
小さい頃に音楽教室に通い始めれば、絶対音感は身につけやすいでしょう。
この絶対音感を身につけた子どもは、1Hzでも違う音が不快に感じたり、自然の音や生活音が言葉のように聞こえて煩わしく感じる人もいます。
身につけた絶対音感によって、日常の音がストレスになるのです。
【まとめ】
音楽教育は、子どもの知能や機能を伸ばすのに役立ち、小さい頃から音楽に触れると子どもの才能を伸ばします。
楽器を習わせる以外にも、音楽を聴かせるなどして音に触れる生活をさせるのも音楽教育です。
自分の子どもに合った音楽教育の方法を選んで、音楽に触れさせてあげてください。