Tint Room パフォーマー募集中/パフォーマー一覧はコチラ

知られざるカクテルの歴史…最初はただの薄めたお酒だった?

知られざるカクテルの歴史…最初はただの薄めたお酒だった?

知られざるカクテルの歴史…最初はただの薄めたお酒だった?

article34

普段からカクテルを楽しむ人も多いと思います。

カクテルの種類は星の数ほどあると言われており、有名でスタンダードと呼ばれるものだけでも300以上はあります。

では、カクテルはどのようにして生まれたのでしょうか。

カクテルの歴史を詳しく紹介します。

◾︎カクテルとは「お酒+何か」

カクテルの定義が分からない人もいるかもしれません。

カクテルとは「お酒+何か」が1つのグラスに入ったものです。
「何か」の部分には次のようなものが当てはまります。

● 他のお酒
● ジュースや炭酸など、アルコールを含まない飲料
● レモンやミント、塩などの副材料

2種類以上のものを混ぜたものがカクテルと呼ばれます。
カクテルによっては10種類以上を混ぜるものもあります。

ただし、グラスの中で混ざっていない場合でもカクテルです。

例えばイギリスの元首相、ウインストン・チャーチルは「エクストラ・ドライ・マティーニ」を好んだことで知られています。

マティーニとはジンとベルモットというお酒を混ぜて作りますが、チャーチルはベルモットの瓶を眺めながらジンを飲んで想像の中で味を混ぜていたと言われています。
実際にベルモットを入れると甘すぎて飲めないからという理由だったそうです。

サワーや酎ハイも「お酒+何か」に当てはまるので、カクテルの1つと言えます。

◾︎カクテルの歴史

原始的なカクテル

カクテルは、お酒が生まれた時にはすでに存在していました。

当時のお酒は現在のように質の良いものではなかったので、カクテルにしないと飲めなかったという事情もあったのです。

古代ローマや古代ギリシャでは、ワインを作っていましたが日持ちさせられなかったので、加熱し煮詰めていました。

保存のために香草なども混ぜており、飲み物としては濃度がありすぎるので、水で割って飲むのが一般的でした。

古代エジプトではビールを作っていましたが、味が悪かったので生姜やハチミツ、ハーブなどを混ぜて味を整えていました。

これも「お酒+副材料」なのでカクテルと呼ぶことができます。

お酒を温めるという発想

カクテルが生まれた当時は、お酒は常温で飲むものでした。

中世になるとヨーロッパを中心にお酒を温めるという発想が生まれます。
寒い時期にアルコールの作用で体を温めていた人が、「飲み物自体も温めたらもっと良いのでは」という考え方です。

この頃は、お酒は薬という考えも大きかったので、体を温めやすいホットカクテルは各地で広まります。

中でもたくさんのスパイスを漬けたワインを温めて飲むグリューワインは、味も作用も良いことから現在でもドイツ近郊で楽しまれているカクテルです。

冷えたカクテルを楽しむようになったのは19世紀末から

現在、カクテルといえばキンと冷えた飲み物を想像する人が多いでしょう。

このように冷たいカクテル(コールド・ドリンク)が飲まれるようになったのは19世紀末からです。
それまで、氷は貴重品で、頻繁に使えるようにはなかったからです。

19世紀末に製氷機が開発され、いつでも氷が使える状態になったので冷えたカクテルが普及し始めました。

◾︎カクテルの広まりには禁酒法が関わっている

特に多くのカクテルを生み出したのはアメリカです。

しかし、アメリカでは第一次世界大戦後に禁酒法が施行され、酒類の製造・販売・輸送ができなくなります。

アメリカのバーテンダーは仕事を求めてヨーロッパに移動します。
当時、ヨーロッパではジャズなどのアメリカ文化流入も盛んだったので、カクテルは多くのヨーロッパ人々に広まりました。

ヨーロッパでカクテル文化が浸透し、第二次世界大戦後にはヨーロッパでもたくさんのカクテルが生み出されるようになります。

日本でのカクテルの歴史

日本に「カクテル」という名前が入ってきたのは、鎖国政策が終わった明治時代初期です。
しかし、広まるまでには時間がかかり、大正元年に下町にバーができた頃にやっと庶民にまで知れ渡りました。

◾︎「カクテル」の由来

「アルコール+何か」がカクテルと呼ばれるようになったのは、なぜでしょうか。
イギリス説やアメリカ説など諸説あります。

もっとも有名なのは、国際バーテンダー協会がテキストに載せているアメリカ説です。

イギリスの船員たちがメキシコを訪れた時、バーカウンターで少年が棒で飲み物をかき混ぜていました。

当時のイギリスではお酒を混ぜる文化がなかったので「これは何という飲み物か」と聞きました。
少年は木の名前を聞かれたと思い「コーラ・デ・ガジョ(鶏の尾)」と答えました。

のちに、英訳されたテール・オブ・コックが短くなってカクテルとなったと言われています。

また、サヴォイ・ホテルのチーフバテンダーがまとめた「サヴォイ・カクテルブック」に載っている「コクテル」という女性の名前説も有名です。

◾︎まとめ

カクテルはもともと、質の悪いお酒を美味しく飲むための工夫でした。

のちに、お酒をより美味しく飲むための工夫となり、アメリカで発展しました。
しかし、アメリカは禁酒法でお酒が販売できない時代があったので、バーテンダーがヨーロッパに渡ったことで世界中に広まります。

現在はスタンダードと呼ばれるカクテルだけでも覚えきれないほどの数が存在しあます。

今でも日々新しいカクテルが生まれているので、あなたのお気に入りのカクテルを探してみてください。

TintRoomの出張フレアバーテンダーMIYAKENのページは↓

miyaken-1

イベントの事なら、まずはTintRoomにご相談ください。

実績・人材・企画多数!!

そして、パフォーマー・モデル・デザイナー等へのご依頼はTintRoomへ

TintRoomへのお問合せ/仕事の依頼/クリエイター登録など

エンタメカテゴリの最新記事

TintRoomへ依頼や問合せ