日本のDJの地位はまだまだ低い?
海外は年に20億円稼ぐDJも!
DJという職業を知っていますか?
DJとはディスクジョッキー(Disk Jockey)の頭文字を取ってDJと呼ばれています。
言葉は聞いたことがあっても具体的に何をしているのか知らない人も多いのではないでしょうか。
それは日本でのDJの地位が海外に比べるととても低いから。
そこで今回は海外のDJとの比較についてご紹介します。
DJの仕事に興味がある、DJについて知りたい!という方はぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。
●そもそもDJのお仕事とは?
DJのお仕事で一般的なのは「クラブDJ」と呼ばれている人々。
クラブに行ったことのない人はあまりピンと来ないかもしれませんが、場を盛り上げるための選曲をしているのがクラブDJです。
クラブに限らず野外イベントやパーティーなどでも、その場にふさわしい曲が掛かっているのを聞いたことがありませんか?
遊園地ならアップテンポな曲、クリスマスイベントならその時期にふさわしいバラードやオルゴールの曲がかかっているでしょう。
このような選曲を行っているのがDJなのです。
●DJはどうやって曲を選んでいる?
DJの周りには大きな音楽機材が並んでいます。
一般的なクラブDJの場合だとターンテーブルが二つ並んでいて、そこに会場に流す音楽レコードを置いていくという手順です。
どうしてターンテーブルが二つかというと、次に掛ける音楽レコードのスタンバイをしておくため。
ターンテーブルが一つだと、曲が終わって次のレコードに差し替えている間に音楽が止まってしまいますよね。
そうならないように二枚のレコードを上手にセンス良く繋げた編集テクニックも必要になります。
また現在流れている会場の雰囲気や曲のテンポに合った選曲をするのもDJの大切な役目。
会場に来ているお客から「この曲良いいね!」なんて言われたら正に、DJ冥利に尽きるというものです。
●日本のDJの年収は?
・業種別年収
クラブ:約260万円
音楽イベント:約300万円
バー:約240万円
カフェ:約200万円
・フリーランスやアルバイトとの掛け持ちをしているDJが多い
専属DJの年収をご紹介しましたが、いかがでしょうか?
専属DJだけで生活していこうと思ったら少し厳しいような気もします。
一番年収が良くても音楽イベントの約300万ということに。
独り身ならまだ何とかなりそうですが、奥さんや子どもを養っていたら転職を考えるレベルかもしれません。
そのため日本のDJは専属というよりも「フリーランス」で活動している割合の方が多いのだとか。
割のいいイベントに呼ばれたらそこで一気に稼ぐ。
そしてイベントがない閑散期などは、掛け持ちアルバイトで生活を補う。
日本の場合だとDJ一本で稼ぐのはなかなか難しいと言えます。
●海外のDJの年収は?年収をランキングでご紹介!
2019年2月に2018年度の世界DJ年収ランキングが発表されました。
世界で稼ぐDJの年収はどのくらいあるのでしょうか?
・第5位
マシュメロ(Marshmello)年収2300万ドル(約26億円)
マシュメロは近年人気を集めている海外DJです。
白い仮面を被っている姿が印象的で、DJだけではなくYouTubeでのゲーム実況や料理動画など幅広く仕事を手掛けています。
・第4位
スティーヴ・アオキ(Steve Aoki) 年収2800万ドル(約31億円)
日系アメリカ人DJで音楽プロデューサー。
年間で200を超えるステージに立っている引っ張りだこのDJ、年収ランキングでは毎年上位に入る常連です。
・第3位
ティエスト(Tiesto)年収3300万ドル(約37億円)
オランダ出身のDJです。
前回よりランクは下がったそうですが、DJ界を引っ張る存在として人気はまだまだ衰えません。
・第2位
ザ・チェインスモーカーズ(The Chainsmokers)年収4550万ドル(約51億円)
アメリカの2人組DJです。
ワールドツアーや大型EDMフェスの参加が年収をここまで押し上げたと考えられているそう。
日本での単独初公演も大成功に終わり、今後の活躍が期待されています。
・第1位
カルヴィン・ハリス(Calvin Harris)年収4800万ドル(約54億円)
カルヴィン・ハリスは6年連続で1位にランクインしている、DJ界のカリスマ。
彼がラスベガスでDJとして一夜出演するだけで約4000万円の稼ぎになるのだとか…。
とてつもない大金持ちですね。
結果を見ても一目瞭然。
それにしてもなぜこのように日本と海外ではDJの年収や地位に差が出るのか疑問ですよね。
考えられる原因はクラブや会場のキャパの大きさ。
海外のクラブや音楽イベントは日本に比べたら大規模のキャパを誇ります。
メディアの注目も高いことから、海外のDJはそれだけ年収も自然に跳ね上がるのでしょう。
日本の場合は会場のキャパも小さく、単発での仕事がほとんどのため、DJで稼ぎたくても稼げないのが現実のようです。
・ミックステープを聞いてもらう
クラブの専属DJとして働きたい場合は、やはり選曲センスが問われます。
具体的には自分で選曲をして曲と曲をセンス良く繋いだ「ミックステープ」を聞いてもらうのが早いかもしれません。
ミックステープには選曲のセンスはもちろん、編集のテクニックについてもアピールできます。
一般企業で求められるようなパソコンスキルやビジネス英会話よりも、選曲センスをアピールする力が必要です。
・フリーランスならお店やイベントの情報をチェックする
専属DJではなくフリーランスで活動したい場合は、こまめにお店やイベントの情報をチェックしましょう。
最近ではインターネットでDJを募集しているケースも少なくありません。
ただしイベントのDJの場合は集客目標人数があり、目標を達成できなければ手元に入るお金が少なくなる場合もあるので気を付けましょう。
DJとは、音楽機材をただ使いこなせればいいというだけではありません。
会場の雰囲気に見合ったテンポの選曲。
曲と曲をつなぐ編集のテクニック。
しかしこれらが備わっていても、現状の日本国内では億単位を稼ぐのは至難の業。
本当にDJで億万長者を目指したい場合は海外でDJの勉強をするのもいいかもしれませんね!